ロシアの参考書の勝手な雑感

 「Russian in an easy way」も「Russian... It's easy」もとにかく口を動かす練習が多い。特に後者は、その傾向が強く、吹き込みのロシア語は、たまに詩の朗読のような感じになる。

 前者は、文法事項をあまり突っ込んで説明しておらず、文法用語もあまり使っていない感じ。その代わり実生活ですぐに使えそうな文型の練習が沢山載っている。文法は最低限でいいから、手っ取り早く話せるようになりたい人は、こっちを使えばいいかも。

 後者は、全ててんこもりという感じの教科書である。文法事項も細かく学ぶし、しつこくしつこく異なるアプローチで発音練習をしてくれる。完了・不完了体の違いや「行く」という単語(2種類)の使い分けをそれぞれ2ページずつ割いて図入りで説明していたりする。じっくり学びたい人向けかも。

 全くアプローチの違う教科書なので、比べてみるだけで面白い。先生はこれからこの2冊をどう料理していくのだろう。