未来形、<ir a + 不定詞>との比較

 うちのスペイン語の先生は、違いはないよ〜と言い切っていたが、それは初級に毛の生えた程度のあたしを惑わさないための方便だったのかもしれない。

 「中級スペイン文法」の307ページから、解説を抜粋してみる。

 現在形で未来を表す場合、常に話し手のはっきりした意志や確実性が示される。他方、未来形で未来を表す場合、話し手の意志が柔らかく表現されたり、推測されたこととして未来の事柄が表される。未来形には、現在形と比較して、断定しない柔らかいニュアンスが常に付随している。


Ahora iré, pero volveré en seguida.
もう出かけますが、すぐに戻って来るでしょう。

 <ir a + 不定詞>は、口語でよく用いられる。特に現在形では<未来の出来事>と<現在の出来事>が紛らわしい場合、未来形では<未来の出来事>と<推定>が混同されやすい場合などに、はっきり、<未来の出来事>を表すためによく使われる。serは未来時を示すとき、この形式を使うことが多い。


Voy a llegar tarde a la ceremonia.
式に遅刻してしまう。


Esto va a ser la solución para salvar a los pobres.
このことは貧乏な人たちを救うための解決になるだろう。