ロシア語授業17回目

<追記>
 先生に何度も発音を直される羽目になったのは、「T」のすぐ後に来た母音との関係で、日本語や英語にない音になっていたからだと思われる。だから普通はあまり「T」の音を意識しなくてもいいような気がする。
</追記>

 「T」を発音するときの舌の位置を先生に確認した。先生は、しばらくの間ぶつぶつと自分で発音しながら位置を確認していたが、結論は「上の前歯の付け根の歯茎に当たる」とのことだった。

 そうしたら、それからしばらく、「T」の発音をしつこく直される羽目になった。ロシア語の「T」は、今まで日本語の「タ行」のように発音していたので、それを直すのはなかなか難しい。何回もあの手この手で、「T」の発音をし、数回「その音よっ」と先生に言ってもらえたが、「その音」を自由自在に再現出来るかどうかは別問題である。

 ロシア語の「T」は、英語の「T」とも、日本語の「タ行」とも、違いが微妙過ぎるので、いざロシア語風に発音をしようとするとなかなか出来ない。微妙な違いを発音し分けるのは非常に難しい。また、「タ行」と同じように発音してしまっても、おそらくは問題のない範囲のわずかな違いなので、楽な方に流れる人間の常として、きっと「タ行」の音で誤魔化そうとしてしまうんだろうな。

 逆に日本語にも英語にもない音(「Ж」や「Ш」など)を発音しなければいけないときは、似たような音で誤魔化すことが出来ないので、一生懸命唇と舌を見よう見真似で動かして、正しく発音しようと頑張るような気がする。それに、似たような音がないので、コツを掴んでしまえば逆に他の音と混ざることがない。使い慣れない形に口と唇を使うので、とっても疲れるけどね。

 あとは、部屋の中の描写の続きをやり、時刻の言い方を教わった。「午前3時1分、午後11時57分、午前5時3分・・・」のように繰り返し練習させられた。こうやって先生と一緒に練習すると、やっていることは同じはずなのに、家で独習をしている時よりも記憶の定着がいい。これだけ金を払ってるんだから頑張らなくちゃと脳が貧乏根性を発揮するのだろうか。

 宿題は、習った言い方と語彙を使って自分の部屋を描写していくこと、時刻の言い方の練習問題をやっていくことと、授業にて口頭で答えた文章問題の答えをきちんと文章で書いていくこと。作文がどっさりである。作文は好きなので、宿題をするのが楽しみ。