広告を利用する

 トムさんはカタカナが苦手だと言っていた。どうしても英語の影響を受けてしまうらしい。

 生教材を利用する方法が書かれた本を読んでいたら、とてもいいアイデアがあったので、それをアレンジして使わせてもらうことにした。

 まず、この辺で沢山配布されている無料日本語週刊紙から広告を切り取り、トムさんに渡す。その中からカタカナ語を抜き出してもらう。出来れば英語訳つきで。プログラムとか、エリアとか、ゲットとか、広告はカタカナ語の宝庫なのだ。

 あと、日本のマクドナルドのメニューを入手する。アメリカのマクドナルドのメニューのリストをあらかじめ作っておき、そこに当てはまる日本名を書いていってもらう。Big Macビッグマックになるとかね。

 これでトムさんの2回分の宿題が出来た。宿題をやって来たら答え合わせをして、正しく読めるかどうかも確認しよう。

すぐに使える「レアリア・生教材」アイデア帖―日本語教師必携

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