文型練習

 ここ数ヶ月の間、娘にひらがなを教えている。一文字を一週間くらいかけて(それ以上かかることもある)、のんびりとやっているので、未だに全文字終わっていない。別に何時何時までに終わらせなくてはいけないという目標はないので、ひらがな・カタカナ全文字、そして簡単な漢字を覚えられるまで、このペースでのんびりと続けるつもりだ。

 しかし、いつも書き取り練習ばかりでは単調になってしまい、娘も飽きるだろうと思い、試しに日本語の文型練習を口頭で行ってみた。そうしたら娘が思いのほか楽しんでくれたので、このまま続けてみようと思う。

 ちなみに米国生まれ米国育ちの娘の日本語聞取り能力は、日本の現代テレビドラマを英語字幕なしでほぼ理解できるほど、と決して低くはない。日本語の発音やイントネーションは、ほぼ完璧。目をつぶって聞いていれば、この子、外国生活が長くて日本語ちょっとおかしくなっちゃったのね、という程度の訛りである。

 しかし、ボキャブラリーが貧弱で、正しい文章を組み立てることが出来ないことと、丁寧な言い回しを知らないのが致命的。「マジで?さっき、言ったじゃん」程度にはしゃべれるが、複雑な会話は出来ないのだ。日本語学校に通った経験が一切なく、日本語を耳から覚えただけなので仕方がない。

 「みんなの日本語」を参考にして行った文型練習は以下の通りである。

ミラーさんはアメリカ人です。
山田さんは日本人です。
ミラーさんは会社員です。
山田さんも会社員です。
ミラーさんはアメリカ人ですか?
はい、アメリカ人です。
山田さんもアメリカ人ですか?
いいえ、アメリカ人ではありません。

 今日もこの練習を引き続き行おう。あたしが日本語で例文を口にすると、娘はすぐに繰り返して上手に言えるが、本当に日本語を知らない外国人に教えたら、こんな簡単にはいかないのだろうな。